歯科医師・歯科衛生士の徹底した歯石除去・PMTC・3DSやLDDSなどの薬物療法と歯周外科・再生療法・細菌検査などを並行して行います。 |
歯周病は初期の段階であれば歯石除去などの歯周治療を行い、ご自分で正しいブラッシングを行うことでプラークを除去すれば治癒します。しかし、放置すると歯周ポケットはますます深くなり、歯を支える歯槽骨が溶け始め、歯周病が進行します。炎症が歯槽骨に達した段階でも傷みを感じないことも多く、気が付くと歯槽骨の破壊が進んで歯がぐらぐらということもあります。 3DS(Dental Drug Delivery System)はPMTCなどによるバイオフィルムの機械的破壊とそれに続く化学療法(薬物、ドラッグリテーナー)から構成されています。重度の歯周病の場合は3DSとLDDS(Local Drug Delivery System)と言われる歯周ポケットの薬液による機械洗浄や抗生剤などの注入などを定期的に行うと効果的です。 |
歯周基本治療(歯石除去やプラークコントロールなど)や外科治療をきちんと行うことにより、炎症が改善され、多少の歯槽骨の再生が生じます。しかし、骨の再生より上皮や軟組織の再生のスピードが早く、なかなか骨の再生は難しいのです。骨を再生するには、〔1〕新生骨が形成されるスペースがあること(→メンブレン「特殊な膜」などの使用)、〔2〕骨芽細胞・骨基質などを移植して増加させる(→骨移植や骨補助材の充填など)、があります。 |